秘密の放課後


[09]保健室


アタシは、なんだか体が熱くなりふいに足の力が抜けその場に座り込んでしまった。
「妃村!やっぱ体調よくなぃんじゃなぃの?」
「うぅん…」
グイッ!

先生がアタシの目の前にいた。
「妃村…顔色がよくなぃみたぃだな。先生が保健室に連れていくょ。」
「安曇先生よろしくっ!妃村無理するからぁー。アタシたちの言う事きかなぃし。」

アタシは、体がほてってるのがわかった。

先生とアタシは、静かな廊下を歩く。
何も考えられない…。
「失礼します。」

「あら?安曇先生。どぅしたの。」
保健室の先生だ。
「妃村さんが体調不良の様で集会中立てなくなったよぅなので保健室に連れてきました。」
「そぅ?熱はかる?」
「僕がしますょ。東先生そろそろお時間でしょ。僕少しの時間いますょ。」

「やだっ。安曇先生ったら。よくアタシの事見てるのね。」
何?この会話。アタシは、すごく胸がチクチクした。
「ごめんねー。すぐ戻るから。」
そう言うと東先生は、どこかへ行った。

「東先生いつもこのくらぃの時間になるとコーヒーとタバコで外行くんだ。それしなぃとすっごぃ機嫌悪いの。」

「ズイブン…仲よしなんですね。」
先生に体温計を差し出された。

くすっ
「…やきもち?」
アタシは、また顔が赤くなった。
「そんなんじゃ…なぃ…。」
次第に目から大粒の涙が溢れてきた。

「妃村…。」
「アタシは、先生の何ですか?アタシは、こんなに…」
途中で言葉を止める。
「こんなに…何?」
先生の大きな手がアタシの顔を触る。
「言わない…。」
「無理に聞かないょ。」
先生は、寂しそうにアタシの頭を撫でた。

「少し休んで行ったら?熱ホントにぁるんじゃなぃ?」

「先生…。」
先生が帰ろうとした時アタシは、先生の腕を掴んだ。

「妃村……。」

「せんせぇ…アタシ…すごく変な気分なんです。」
アタシは、自分の欲求を抑えられなかった。
「先生じゃなぃとアタシの病気治せない…。」
「妃村…。」

保健室のベッドに2人座る。
「せんせぇ…」
アタシは、いつになく大胆な事をしていた。

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