秘密の放課後


[08]短くも長い時間


スカートの下がスースーする…。風…吹かないで…。そんな事を思いながらスカートを押さえながら小又で歩く。
教室ってこんなに遠かったっけ…?

階段を登る時もドキドキ。なるべく端の方を歩く。
アタシは、教室に戻り時間割を確認する。
5時間目は、国語…。
6時間目は、体育!?
「今日の体育は、最初の20分間集会だってさ。」
「やった!体育時間つぶれる♪」

最悪……。なんでこんなについてないの。

「妃村?大丈夫顔色悪いょ?」
「大丈夫だから。」
アタシは、力ない笑顔で答える。

5時間目の国語が始まった。
1時間ってこんなに長かったっけ?
アタシは、開きそうになる足を閉じスカートを足の間に挟んで1時間耐えた。

「行こっ!妃村ー。」「ぅん…。」

ダイブこの感じにも慣れてきた。
少し違和感なく歩ける様になった。

話は、万引きについてだった…。うちの生徒の誰かがして通報されたらしぃ。
全くいぃ迷惑。

アタシは、無意識に先生の姿を探してしまぅ。
先生は、アタシの方を見ていた。
目が合うと少し微笑んだ。その笑顔がいつになく悪魔のよぅにみえた。
『先生は…知ってる…。皆は、知らない。アタシたち二人だけの秘密…。』
そんな事を考えているとアソコがじわぁっとしてきた。

先生に見つめられているだけなのにすごく興奮してしまぅ。
アタシは、込み上げる何かを抑えるのが必死だった。
下を向き、集会が終わるのを待った。

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