秘密の放課後


[12]前進


「スィマセン…工藤晶さんいますか?」

アタシは、早速翌日の昼休みに工藤のいる教室に来ていた。
「工藤さん…タブン屋上じゃなぃかな?」
「えっ?屋上って特別な日しか行っちゃダメなんじゃ?」
「なんかー噂では、工藤さん屋上のスペアキーもってるらしぃよ。」
アタシは、半信半疑で屋上に向かった。屋上へつづく階段は、鎖がされていてえらく澱んで見えた…。

鎖を潜り、ドアに手をかける。

キイッ…。

ドアは、思いの他軽く開いた。

「まぶしっ…」
今までくらいとこにいたから太陽の光がたまらなく眩しかった。

「すごぃっ…。」
目の前には、きれいな青が広がっていた。
目線の先に誰か座っている。
恐らく工藤先輩だ…。


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