No.2


[04]春の訪れ




「えっと席は…」


黒板に貼られた座席表で自分の席を探す。


私は名簿17番。
後ろから2番目の席だった。

"よかった…1番前とか救いようないもんね"


心の中でそんなことを思いながら机に向かう。


机につくと隣には1人の男の子がすでに座っていた。

その男子は自然な茶色がかった直毛で目は切れ長の一重だったがすごく整った顔立ちをしていた。



"わ…きれいな人"



思わずそう思ってしまった。

まわりはまだ誰も座っていない。


微妙な距離感に座る私たちはかなり気まずい。

大人しく座ってるとしばらくしてホームルームが始まった。


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