No.2


[03]春の訪れ




学校につくと玄関にはクラスが貼り出されていた。


喜びの悲鳴や友達と離れて涙ぐむ子もいる。


私とはるちゃんも小走りになって掲示板を見に行く。

「笹垣…笹垣…あっ!あたし4組だ!はるちゃんは?」
「あーさーまー…っと。い、1組…。」


見事にクラスは離れた。

期待はあまりしてなかったがいざ現実となるとガックリする。

「まぁちょくちょく遊びに行くよ」


はるちゃんは満面の笑みで手を振ると1組に走っていった。


小学校で同じクラスだった好きな男子とまた同じクラスだったのだ。


「はるちゃんいーなー…」


肝心の私はというと同じ小学校の女子は4、5人いるのだがそこまで仲はよくない。

友達作りは1から励まねばならないようだ。


靴箱の位置を確認し、4回にある教室へ向かう。


クラスに入るともう女子も男子もグループが出来ていた。


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