〜第3章〜


[08]二人きり


「ハルカさん。」

「…なんだよ?」
不機嫌にレイを見る。

「絵を書いている時は、2人になりたいので私の部屋には、入らないでいただきたいんですがよろしいですか?」

「…興味ねぇし入らねえよ。」

「お腹空きましたら冷蔵庫にケーキ入ってるんで食べてください。後…」

「大丈夫だよ。俺だってガキじゃねぇし。」
「そぅですょね。スミマセン。」


「ゼロって意外と過保護なのね。行きましょう。」
歩矛がレイの腕に手を回す。

「それじゃ…すみませんけど。お願いします。」
そう言いレイと歩矛は、レイの部屋に消えていった。

「……………何なんだあの女ァァ!」

ハルカは、歩矛に腹を立てていた。
あまりの馴々しさに。
いわゆる嫉妬だ。


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