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負けない!!負け犬【３】～私とＪｒ.と銀時と～《連載中》

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[04]８月６日(沖田)

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待ちに待ったこの日が、ついに俺の元へ回って来た。

｢フフフ…今日の子守り当番はこの俺でサァ。

さぁ金太郎、これを着やがれィ！｣

俺は押し入れからとっておきの一着を取り出し、座布団の上で寝転がっている金太郎に着せた。

｢おおぉ、やっぱり！

お前にはこれを着こなせる素質があると思ってたんでさァ。｣

先日、俺の行きつけのＳＭショップに注文して誂えてもらった特製ミニボンデージは、死んだ魚のような目をした赤ん坊に恐ろしく似合っていた。

それを知ってか知らずか、金太郎は嬉しそうにガラガラを振って遊んでいる。

｢金太郎、アンタそれ本当に気に入ってんですかィ？

そんなショボいおもちゃなんかヤメて、これを振りやがれィ！｣

金太郎からガラガラを取り上げ、先日ＳＭ雑誌の懸賞で当たってまだ未使用の鞭を握らせた。

初めは音のしないオモチャに不機嫌そうな顔をしていたが、そのうち畳に打ち付けると音がする事に気が付き、満面の笑みで鞭を振るようになった。

やっぱり。

コイツが産まれた時から、俺はコイツをＳの申し子だと確信していた。

ボンデージ衣装の堂々とした着こなしっぷり、鮮やかな鞭さばき…

今目の前にある光景を目の当たりにし、その読みに狂いはなかったと改めて感じた。

俺はある種の感動さえ覚えた。

この感動、いかにして表現すべきか…

俺は考えた。

結果

俺の愛読する月刊ＳＭ雑誌の投稿写真コーナーに投稿し、全国のファンの皆さんに御覧いただき、感動のお裾分けをする事にした。

デジカメを向けると、それまで笑顔だった金太郎は顔を紅潮させ、足をグンと伸ばし、力み始めた。

何だろう？様子が変だ。

俺はデジカメを構えるのをやめ、金太郎のそばにしゃがみ込んだ。

すると、尻のあたりから香ばしい排泄物の香りが俺の鼻の奥を刺激した。

｢チッ、さすがですねィ。

俺を相手に黄金プレイですかィ。｣

俺は金太郎の革のロンパースを脱がせ、オムツを開いた。

お尻拭きで丁寧にそれを拭ってやると、金太郎はほぅと溜め息をつき、表情をゆるめた。

その瞬間だった。

｢…ん？
ん、ん、ん！？

う…うわｧｧｧ～！！｣

先程の黄金プレイに気を良くしたのか、金太郎は続け様に聖水プレイまでご披露しやがった。

勢いよく宙を舞った聖水は、見事俺の顔面に直撃し、お陰で隊服はすっかりアンモニア臭にまみれてしまった。

｢…アンタ、なかなかやるじゃねェかィ。

益々気に入りやしたぜィ。｣

びしょ濡れになった隊服を脱ぎながら、俺は決意を固めた。

｢おしゃべりが出来るようになったら、また色々仕込んでやりまさァ。

楽しみにしてな。｣

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