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《完結》負けない!!負け犬【１】～２０代後半・真選組女子隊長の日記～

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[14]１２月２９日

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元カレ・銀時との再会以来、彼の事が頭から離れない。

彼は攘夷志士からは退き、現在はこの街で万事屋を営んでいるという。

手に持っていた箱の事を尋ねると、知り合いのケーキ屋に頼まれてサンタクロースのアルバイトをし、そのお礼に貰ったケーキだった。

｢前は俺が死線スレスレの生活してて、それが嫌でお前は別れたんじゃなかったっけ？

今は逆ですか。
お前が命懸けの仕事に就いてるんですか…って、オーイ！！｣

昔と変わらない優しい笑顔で話してくれる彼に、ついつい心開きかけた。

…いや、いかんいかん。

今はそんな時じゃない。

女子隊設置準備で手一杯のはずだろう。

元彼に現をぬかすなどもっての他だ。

しかも自分を幸せにしてくれなかった男だぞ。

今更何の用が…

｢…ケーキ一緒に食うか。｣

女としての私が揺らいだ。

クリスマスの雰囲気がそうさせたのか

それともまだ私は銀時を愛しているのか

｢…悪かった。
今お前にとって大事な時期なのに、俺の中途半端な気持ちを投げ掛けちゃいけねぇよな。

うん、俺が悪かった。

…じゃあな。｣

銀時は昔から勘が鋭い。

人の心を読んで、即座に対応する。

私の切ない迷いも読まれていた。

これでいいんだ。

仕事に専念しなくては…

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