オヤシロ様の祟り


[06]6


「玩具じゃない…鷹野のゆうことだけを信じて何も見ようとしないくせに。」
梨花は圭一を嘲笑うように言った。
「お前に何がわかる…俺の気持ちなんか…」
圭一は梨花を睨み低いで言った。
「わからない…わかりたくもない、圭一だって私達の気持ちなんてわかろうとしないくせに。」
「…だれが、雛見沢の人間の気持ちなんてわかりたくない。」
「それは自分の両親を雛見沢の人間が殺したからだから。」
梨花の声だけが今この場を支配しているみたいに響いた。
「なんで…それを。」
「仕組まれていたら。」
「どうゆうことだよ!」
圭一が梨花に詰め寄り問いただそうとした時、
「きゃぁー。」
近くで崩れる音と沙都子の叫び声が聞こえた。
「沙都子!」
梨花は圭一をおしどけて走って行った。

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