オヤシロ様の祟り


[05]5


「梨花、どこに宝があると思いますか?」
沙都子と梨花は楽しそうに話しながら歩いて行く。
しかし、圭一はただ二人の後をついて行くだけで何もしなかった。
「やっぱり見つけにくいところを探すのがいいのでは?」
梨花は沙都子に提案をして圭一のほうを振り向く。
「沙都子はあっちを探して下さい。」
「わかりましたわ。」
沙都子は梨花に言われて探しに行った。
「いつまでそうしているつもりですか、圭一…」
沙都子の姿が見えなくなったら梨花が急に声のトーンを変えて尋ねる。
「…どうゆうことだ。」
先程までとは違い梨花の様子に戸惑いつつ尋ねる。
「いつまで何も見ようとはせず鷹野のゆうとおりに動く玩具でいるんだと聞いてるんだ。」
次に発声られた言葉には幼さなどは残っておらず変わりに威圧がかかっていた。
「三四さんの玩具になった覚えはない。」
圭一も負けずに梨花に言い返した。

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