オヤシロ様の祟り


[03]3


次の日、圭一が学校に行くとオヤシロ様の祟りのことで持ち切りだった。
圭一が自分の席につくと魅音達はきにせずに昨日の話しを続けた。
「今日さ、大石てゆう刑事が朝から来てさばっちゃんにいろいろ聞いてたよ。」
魅音はため息をつきながら言う。
「なにしに来たのかなかな?」
「きっと昨日のことを詮索しにきたんだよ。」
嫌だね〜と言いながら魅音は自分の席に座る。
「大丈夫なのですか、魅音さん…」
「ばっちゃんがうまくまいてくれたよ。」
魅音は楽しそうに笑って沙都子の頭を撫でた。
「大石て中年太りな刑事だったか?」
今まで黙っていた圭一が魅音に尋ねる。
「そうだよ、それがどうかしたかい…」
魅音は圭一の顔を見ずに答える。
「みんなそろってるわね。」
元気よくちえ先生が教室の扉を開けた。
「突然ですが今日はピクニックに行くことになりました。」
「やったー、勉強をサボれる。」
魅音は勢いよく席を立つ。
「みんな学校の前に今すぐ集まってね。」
ちえ先生は楽しそうに笑い教室から出ていった。
それに続くように生徒も教室から出ていった。

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