お祭り


[05]5


「私が楽しみにしているのは殺人事件ではなくてオヤシロ様の祟り。」
三四は楽しそうに話した。
「オヤシロ様の祟り?」
圭一は初めて聞く言葉に不思議そうに尋ねた。
「圭一君には綿流しの説明はしたけどオヤシロ様の祟りの話しはまだしてなかったわね。」
「…はい。」
圭一は唾を飲み込んで答えた。
「綿流しの晩に村の仇敵が殺されるという連続怪死事件、通称オヤシロ様の祟り…この4年間で雛見沢の利に反する者達が毎年、消されていった。」
三四は物語を語るように優しく静かに話した。
「気味が悪いですね…それ。」
圭一は顔をしかめて呟いた。
「そして5年間目の綿流しの日が近づいている…今年は何が起きるのかしら。」
三四は妖しくクスクス笑った。

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