始まりの音


[05]5


「初めまして、前原圭一君。」
三四は微笑みを見せて話しかけた。
「…」
しかし圭一は外を見つめたままだった。
「私、雛見沢の人間なの。」
その言葉を聞いて圭一は今まで見せなかった険しい瞳で三四を見た。
「雛見沢…」
圭一は憎しみがこもった声で呟いた。
「何しに来た…雛見沢の人間が!」
圭一は激しい口調で三四を怒鳴った。
「復讐をしたい?」
三四はこの会話を楽しんでいるのか笑いながら圭一に尋ねた。
「当たり前だ、父さんと母さんを殺した雛見沢の人間すべてが憎い…」
「なら手を組まない?」

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