始まりの音


[06]6


「ふざけるなあんたは雛見沢の人間だろ!」
圭一はベットから降りて三四の前に立った。
「えぇ、けど私も雛見沢の人間が嫌いなの。」
三四は表情が抜け落ちた顔で言った。
「…けど信じられるかよ。」
圭一は三四から目を反らした。
「圭一君…信じて私だけを、私だけが貴方の味方、私が貴方を守るから。」
三四はさっきとは反対に優しい笑顔で圭一を見つめた。
「…どうして、俺なんか庇うの?」
圭一は弱々しく尋ねた。
「私と同じ雛見沢の人間に怨みを持っているからよ。」
「…同じ。」
「だから協力してくれる?」
「はい。」
「私の名前は鷹野三四。今日から貴方と親戚とゆう関係なったからね。」
「わかりました、鷹野さん。」
「親戚なんだから三四さんて呼んでね。」
「はい、三四さん。」
この瞬間から悲劇の幕が上がった。
どこかでひぐらしの声がかすかに聞こえていた。


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