闘魂！第２巻

[06]第１６話

男「お前は！鬼丸！」

鬼丸「四鬼神のお出ましだぜ」

男「グハッ！」

―――――――――

ハルカ「大変よ！」

拳「大変なのはてめぇの顔だろうが」

ハルカ「しつれいね！」

たかし「それよりなにが大変なんですか？」

ハルカ「鬼神が現れた」

拳「？」

たかし「き…鬼神って…白虎地区…最強の…」

親父「山奥に封印されてると聞いてたが…まさか…」

ガラガラ

親父「拳どこに！」

拳「最強なら！俺が倒す」

親父「ハルカ」

ハルカ「はい！」

親父「１つ頼まれてくれ」

―――――――――

鬼丸「お前が拳か？」

？「だとしたら、どうする？」

鬼丸「お前を潰しにきた」

？「いいよ」

鬼丸「へっ」

龍「やってやろうじゃん！」

ヒュンッ

パシッ

鬼丸「そうあわてるなよ」

ドカーン！

龍「グハッ！」

鬼丸「強いと聞いたが！たいした事ないな」

龍「一度交えただけでわかる…こいつ…強い…」

鬼丸「へっ」

龍「目付きを見てわかる……！」

ドカーン！

龍「グハッ…殺し屋の目だ…」

ドカーン！

鬼丸「弱い！」

龍「はぁはぁはぁ…だけど…俺が倒す！」

鬼丸「倒す？お前が？」

シュンッ

ドスッ！

鬼丸「効かねぇって！」

ドカーン！

龍「くっそ！」

鬼丸「知ってるか？」

龍「…」

鬼丸「他人が俺を嫌い！その存在を認めないとき！そいつらの目はな！」

龍「！！！」

ドカーン！

鬼丸「恐ろしいほど…冷たい目になるんだぜ…」

―――――――――

ハルカ「おじさま！鬼神の事詳しいですよね？私達は教科書でしか知らないけど…」

親父「鬼神は白虎地区の裏山にある、通称『鬼ヶ島』とよんでいる所に住んでおる」

ハルカ「何者なの？」

親父「父が鬼族！母が人間の白虎族…そこで五人の鬼が産まれた…それから１０年後…両親を殺した」

ハルカ「でも男の話では、四鬼神って」

親父「おそらくもう一人は…陽炎(かげろう)」

ハルカ「陽炎？」

親父「四人は鬼その者だったが…陽炎は、人間の姿をした鬼」

ハルカ「でもなんで殺さなかったの？」

親父「封印を宣言したのは母と父…自分の子供を殺したくはなかったのだろう…」

ハルカ「封印したのは？」

親父「白虎地区の牙じゃよ」

―――――――――

鬼丸「拳を倒してきたぜ！牙」

牙「これで麒麟地区も終りだ！白虎地区が全て支配する！そうすればお前等も自由だ！」

鬼丸「あとは？」

牙「四人でどぶろくを倒せ！いいな？鬼瓦(おにがわら)鬼火(きび)剛鬼(ごうき)」

四人はうなずいた

牙「陽炎は休んでなさい、久しぶりの外に慣れないとね」

―――――――――

ドカーン！

鬼火「よう！久しぶり」

親父「同窓会でも始めるのかの？」

鬼瓦「悪いが！仕事だ！」

親父「ハルカちゃん」

ハルカ「はい！」

ハルカは走って行った

親父「で…陽炎の姿が見えんが」

鬼丸「俺等で充分だ！」

ダダダダダダッ

ドカーン！

剛鬼「老いましたね」

親父「まだまだ若い者には負けんわい」

鬼火「へっ」

バシバシッ

鬼瓦「こっちじゃボケ！」

ドカーン！

親父「甘いの～お前等」

鬼丸「俺等の自由を奪った」

鬼火「だから俺等は」

剛鬼「あんたらを倒す」

鬼瓦「覚悟はできてんだろうな？」

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