闘魂!第1巻


[08]第8話


次の日

ジャッジマン「第三回戦!朱雀地区代表!前へ」

孔雀(くじゃく)「お手柔らかに」

拳「よりによって女かよ」

孔雀「あら、手加減はいらないわよ」

拳「誰がするか!」


親父「孔雀は強いよ〜」

たかし「知ってるの?」

親父「30年前の対戦相手じゃ」

たかし「え!どうみても…」

親父「朱雀地区は50歳の誕生日に儀式をする」

たかし「儀式?」

親父「不老不死の儀式!」

たかし「不老不死!?」

親父「50歳になると、火あぶりにされ!そこから脱皮したかの様に、生まれ変わる」

たかし「それじゃ」

親父「彼女は百歳を越えている」

たかし「すごい」

ドカーン

拳「グハッ」

親父「それだけに、戦闘回数も多い!だがそれだけじゃない」

孔雀「もう終わりかい?」

拳「まだまだ!」

孔雀「ヒョイ!アラヨ!」

たかし「身軽さでかわされてしまう…」

バコン!

孔雀「くっ!」

拳「やっと一発」

たかし「当たった!」

孔雀「まだまだね」

孔雀は殴られたあとを触る

たかし「傷が治ってる!」

親父「あれが不老不死の血!不死鳥の手じゃ!」


拳「治療ってのは反則じゃねぇのか?」

孔雀「あなたの攻撃!私には効かないんだよ!」

親父「あいつはちょっと苦手でね、人をすぐなめやがる」

拳「う!くっ!《こいつ…》」

孔雀「勝負は平等にいきましょう」

拳「戦っててわかるよ!痛みが退(ひ)いていくのがな」

たかし「治療されてるんですか!」

親父「あいつはダメージを与えて治療する!苦痛だけを与えるようにな」

拳「くそ!なめやがって!」

親父「一度くらったダメージは傷が治っても!すぐには消えんからな」

孔雀「やっぱり、あんた親父さんと同じ目をしてる」

拳「え!」

孔雀「真っ直ぐで、細い目」

拳「前を見ろ…それが親父の口癖だから」

孔雀「いつまでも変わらないね〜」

拳「自分の言葉は曲げる気ねぇよ!俺は親父の息子だから」

孔雀「そうゆうの、負け犬の遠吠えって言うのよ」

拳「親父、見てろよ!俺はこいつをぶっ倒す!」

たかし「あれは!」

孔雀「構えが変わった」

親父「まるで」

たかし「獣ですよね…」

拳「四足歩行なら、勝てる気がする」

孔雀「かかってきなさい」

ダッ!ダダダダッ


親父「勝つには、相手に回復させる隙を与えないこと!拳は手足の軸を上手く使い攻撃している」

孔雀「無駄よ!」

シュッ

たかし「跳んだ!」

拳「させるか〜!」

ガシッ

ジャッジマン「拳選手!足首をつかみ〜」

拳「おりや〜!!!」

ドカーン!

ジャッジマン「叩きつけた〜!」

孔雀「やるわね…!!」

拳「まだまだ〜」

ドカーン!

ジャッジマン「一撃!決った〜!」

拳「はぁはぁはぁ…」

ジャッジマン「勝者!拳選手!」

たかし「やった!やりました!」

親父「しかし、足をバネにして跳ぶとは!」

拳「勝ったぜ!親父」

親父「それでこそ俺の息子だ」

たかし「明日までに回復しないとね」

孔雀「その必要はないわ」

拳「お前のおかげで、ほとんど傷がない」

孔雀「負けたのは悔しいけど、あんたの息子なら仕方ないわね…」

親父「相変わらず変わらんの〜」

孔雀「ほら、手を出して」

ジャッジマン「では、最終試合を明日に控えて…」

ドカーン!

全員「!!!」

龍「さっさと初めようぜ!拳」

拳「龍…お前」

龍「青龍地区代表!青井 龍」

親父「やはり戦わねばならぬか…」


龍「来いよ、拳」

拳「龍!龍どうしたんだよ!」

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