闘魂!第1巻


[03]第3話


たかし「ん…」

拳「起きた起きた」

ガラガラ

親父「いらっしゃい!」

たかし・拳・龍「な!」

それはテレビでしか見たことがなかった者だ

親父「明美(あけみ)ちゃん、今日は珍しいね」

たかし・拳・龍《オカマじゃん!》

明美「実はね〜 お店が〜 人手不足なのよ〜」

親父「なんならそこに猫の手3つあるよ」

たかし・拳・龍「無理無理無理無理」

拳「誰がこんな化け物と…」

ゴーン

明美「誰が化け物じゃい!」

と…言うわけで

明美「これから働く、たか美・龍子・拳子よ」

拳子「なんで俺が…」

明美「こっちがサトミ」

サトミ「よろしくね」

明美「こっちが双子の真奈美と加奈子」

真奈美・加奈子「よろしく」

明美「これだけそろえば、なんとかなるでしょ」

それから過酷な1日が始まった…

明美「もっと腰いれて!もっと女らしく!ダメダメ、もっと華麗に!」

サトミ「ママ〜息子の竜馬君きてるわよ〜」

竜馬「お父さんあの…」

ドカーン

明美「ここではお母さんと呼べ〜」

拳子「ちょっとまちな!あんた子供になにしてんのよ!」

たか美「女口調になってる!」


竜馬「お姉ちゃん気にしないで!いつもの事だから」

サトミ「竜馬君!怪我してるじゃない!」

竜馬「これ転んだんだよ!」

竜馬は逃げるように店を出た

拳子「私ちょっと腹痛なので〜ちょっと抜けま〜す」

明美「ちょっと拳子どこ行くのよ!」

龍子「まぁまぁ」

たか美「後は私達が頑張るから」


拳「おい、竜馬」

竜馬「あ!お姉ちゃん」

拳「もうお姉ちゃんじゃねぇよ」

竜馬「なんのよう?」

拳「それ、喧嘩のあとだろ」

竜馬「…」

拳「いじめか?」

竜馬「関係ねぇだろ!」

拳「理由は?まぁ親父だろ」

竜馬「え!?」

拳「お父さんがオカマなら、子供も苦労するな〜」

竜馬「お父さんを悪く言うな!」

拳「お前は親父が好きか?」

竜馬「うん…ぼくはお父さんが好き!でも…」

拳「じゃあ気にするな」

竜馬「?」

拳「誰がなんと言おうと、お前にとったらいいお父さんだろ?」

竜馬「うん…」

拳「俺が見てもわかる」

竜馬「なにを?」

拳「お父さんは強いよ、お前が考えてるよりずっと」

竜馬「…」

拳「お父さんの子供なら!お前が弱くてどうする」


竜馬「兄ちゃん…」

拳「胸はって前を見ろ!バカにする奴がいたら、俺が説教してやるからよ」

竜馬「うん、ありがとう!」

竜馬は走って帰っていった

明美「なに仕事さぼってぶらぶらしてるんだい!」

拳「ぶらぶらは、てめぇのチンポだろうが」

明美「ふっ、余計な事しやがって」

拳「涙で化粧が崩れる前に、バーに戻るぞ!」

明美「うるさいよ!あんたらクビだ」

拳「またいつでも呼びな」

ガラガラ

親父「なんだ!もう帰ってきたのか」

拳「あんな所、長い間いたらくさっちまう」

ガラガラ

たかし「ちょっと!なんで僕達おいて行くんですか!」

龍「それが拳の性格だから(笑)」

拳「甘えるな、1人で生きなきゃいけねぇ時だってあるんだ!」

たかし「なにカッコつけてるんですか!」

拳「それに…親父の背中、ちゃんと見たくなってな」

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