闘魂!第10巻


[04]第89話


宇治「紅葉君!」

和也「少し精神的ダメージを受けたみたいですね」

金時「てめぇ紅葉に何をした!」

天閣「そない怒りなや、紅葉はんの目の前で仲間が死んだだけや」

金時「てめぇだけは許さない!」

天閣「そのセリフ聞きあきたわ」

金時「宇治」

宇治「はい…」

金時「紅葉を頼む」

シュッ

天閣「少し早ようなったな」

金時「霊封印!開!」

天閣「霊術は効かんって!」

金時《確かに…力が落ちてるのはわかる…》

宇治「紅葉君!紅葉君!」

紅葉「………宇治?」

宇治「よかった…」

和也「天閣は強い…他の誰より…」

シュッシュッシュッ

金時「全然当たらねぇ!」

天閣「遅いんや」

カチャ

ドキュン

天閣「それは効かんって」

金時「ちっ」

宇治「はぁ〜」

シュッシュッ

天閣「そないな攻撃、当たっても効かんで?」

グラッ

天閣はバランスをくずした

天閣「なんやて!」

宇治「霊圧をマイナスにしました」

天閣「やっぱりあんたは天才や」

金時「おりゃ〜!」

ドカーン!

………バタン

金時「勝った…」

天閣「わいの…負けや…」


宇治「行きましょう」

天閣「ちょい待ち…」

金時「あ?」

天閣「寿はんには…気をつけなはれや」

金時「言われなくても、そのつもりだ」

和也「油断せずに行こう」

金時「和也、紅葉おぶって行け」

和也「はい」

金時「今から戦争だ!聖霊帝国とな」

靈「ちゃおっす」

八尾音「みなさんご無事で!」

宇治「みなさん!」

拳「くそ!本体はどこだ!」

金時「俺が倒した」

拳「は?」

宇治「どうしてみなさんここに?」

靈「空間移動でみんな連れてきた」

和也「暗部は?」

烏「まだ少し残ってる」

八尾音「私が寿さんの所へ案内します」

宇治「でもこの人数は…」

靈「じゃあ俺は帰る」

金時「逃げるのか?」

靈「俺が死んだら誰が小説書く!じゃあ」

シュン

金時「逃げた…」

和也「四人か二人づつ行きますか」

宇治「二人づつの方がいいでしょう…」

金時「紅葉が起きたらチームを宇治が別ける」

宇治「やっぱり私ですか(笑)」

――――――――――

寿「おやおや、羽柴さんが帰って来ないと思いましたが、あなたですか」

天閣「相変わらす第六感はするどいな〜」


寿「で、私になんのご用で」

天閣「とくに用事はないんやけど、一応報告しにきただけや」

寿「ほお」

天閣「金時はん達がこっちに向かっとるで」

寿「それは楽しみですね、サンプルがたくさん来ていただくと」

天閣「えらい余裕やん」

寿「ええ、もう神のデータは手に入れましたので」

天閣「あんさん恐ろしいな〜」

寿「それはいいホメ言葉で…それより、あなたは私を殺しに来たのでは?」

天閣「なんの事かわかりまへんな?」

寿「確かにあなたの息子を殺し、クローンにしたのはこの私ですが、なにか?」

天閣「挑発のつもりかいな」

寿「あなたが下界に行ってる間に、いろいろさせていただきましたが…クローンでもあなたの息子ですよ?」

天閣「似ても似つかん!あれはわいの息子やあらへん」

寿「でもどうでした?自分の手で息子を殺した感想は」

天閣「それ以上言うたら、本間にいてまうで」

寿「もう一度作ってもかまいませんが?」

天閣「人をオモチャにするんも大概(たいがい)にしとき!」

寿「神であるあなたも、涙の1つは流すので……」

スパッ

寿の首がとれた

天閣「ええ加減にし!悪魔」


寿「おやおや、やはり怒りは隠せませんか」

頭がしゃべった

寿「体に戻していただけませんかね?」

天閣「好きにせい…」

天閣は去ろうとした

寿「次は本体をお待ちしてますよ」

天閣「なんで…わいが式神って…」

寿「カンですよカン」

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