闘魂!第10巻


[03]第88話


宇治「《紅葉君!》霊術も使えない、足場もわからない、いったいどうすれば…」

天閣「なんや、諦め早いな〜」

金時「誰が諦めるか!」

天閣「はよ〜わいを見つけんと、体なくなんで?」

和也「なんだ!」

宇治「足から!」

金時「何かが這(は)い上がってきやがる!」

宇治《急がなきゃいけませんね…集中…》

天閣「そのまま飲み込まれてしまい」

ボフッ

天閣「ぐ…なぜわかったんや…」

宇治「少ししゃべりすぎですよ」

和也「闇が晴れていく」

金時「さて、反撃返し!」

宇治「その前に、紅葉君はどこに?」

天閣「さぁな、さっきみたいに捜(さが)しいや」

宇治「そうさせてもらいます」

和也「私達の霊術は効きませんよ…」

金時「俺がぶっ飛ばす!」

シュッ!シュッシュッ!

天閣「無鉄砲に近づいても無理やで?」

金時「あいにくこれしか思いつかないんでね!」

ドカーン!

天閣「おっとと!なんや?」

拳「待たせたな!」

龍「どうも」

宇治「あなた達は!」

拳「ガキの所にいけ!後は俺達で始末する」

宇治「無茶です!」

金時「行くぞ」

宇治「でも!」

金時「信じろ」


宇治「……はい」

天閣「大丈夫なんか?」

拳「出番がなくてムシャクシャしてんだ!」

龍「やっぱり(笑)」

――――――――――

八尾音「大丈夫でしょうか?」

靈「心配するな!あいつらは強い」

烏「俺達のやるべき事をしろ」

八尾音「わかりました…」

――――――――――

拳「おりゃ〜!」

ダダダダダ!

天閣「霊圧を感じへんな、あんたら普通の人間かいな」

拳「それがどうした!」

天閣「普通の人間が、神に勝てるはずあらへん」

拳「神様だか女将(おかみ)だかしんねぇが!」

天閣「おや」

拳「俺はハナっから負ける気はない!」

天閣「いい根性やな」

――――――――――

宇治「大丈夫でしょうか…」

金時「目を見ればわかる」

宇治「え?」

金時「あいつは前より強くなってるよ」

――――――――――

ドカーン!

天閣「速い!」

拳「ふん!」

カスッ

龍「こっちだよ」

ドカーン!

天閣「グハッ!なかなかやりまんな」


拳「くたばれ!」

天閣「あんたらも闇の中や!」

辺りが暗くなった

天閣「これでわいの姿は見えん!」


拳「龍」

龍「ん?」

拳「当たったらごめん」

龍「お互い様」

ダダダダダ!

天閣「なんやて!」

拳「仲間に当たろうが、俺は本気でいく!」

ダダダダダ!

天閣「でもそれやったら当たらんで?」

拳「あんまりしゃべるなよ」

ガシッ

天閣「ぐ…」

拳「場所わかるじゃん」

闇が晴れていく

龍「お見事(笑)」

拳「おりゃ〜!」

ドカーン!

天閣「神には勝てん!」

大蛇「シャ〜!」

拳「おりゃ〜!」

ドカーン!

天閣「アホや!大蛇に突っ込みよった!」

龍「甘いよ」

拳「粉砕完了!」

天閣「不死身かいな…」

拳「俺が強いんじゃない、てめぇが弱いんだ」

天閣「わいの負けや…」

龍「とどめさすか?」

拳「だな」

天閣「その必要はない」

ボフッ

ヒラヒラ…

拳「紙?………」

プチッ

龍「なんかキレた(笑)」

拳「こんにゃろ〜ふざけやがって!だいたいなんで紙なんだよ!普通丸太とかだろうが!やろ〜逃げやがって〜」

龍「あ〜あ、怒らせちゃった」

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