闘魂!第9巻


[05]特別編(4)


烏「親父!親父!」

親父「お〜烏か」

烏「早く俺にも銃持たせてよ」

親父「はっはっ(笑)まだ早いよ」

ドカーン バコーン

親父「今日も戦争だな」

烏「また行くのか?」

親父「生き抜く為にはしかたがないかもな」

烏「死ぬなよ!」

親父「はっはっ(笑)死なないよ、自殺するまではな」

烏「気をつけて」

―――数時間後―――

親父「ただいま」

烏「おかえり!」

親父「烏、お前にプレゼントだ」

烏「え!開けていい?」

パカッ

そこには2つのリングがあった

烏「これは!」

親父「銃のリングだ」

烏「ありがとう!親父!」

親父はそっと笑った

ドキュン

親父「グハッ!」

バタン

烏「親父!」

「殺す」

ドキュン

………バタン

親父「烏…」

烏「ごめん…親父…射っちまった…」

親父「逃げろ…遠くへ…」

烏「でも!」

親父「1人で生きろ…誰にも頼らず…遠くへ…」

烏「親父…」

親父「今はもう敵だらけだ…誰も助けてくれん…」

烏「わかったよ…親父…」

ダッダッダッダッ

「まだ生き残りがいるぞ!」

「捕らえろ!」


烏「そこを退け、じゃないと殺すぞ」

「かかれ!」

ドキュンドキュンドキュンドキュン

バタバタバタバタ

烏「俺は…1人だ!」

「雑食(無差別)の烏だ!」

「逃げろ!射たれるぞ!」

烏「もうここにはいられないか…」

さ迷い…さ迷い続けた…

自分の居場所、それを探しに…

ポツッポツッ…

烏「雨…」

ザーッザーッ

烏「あの洞窟に隠れよう…」

熊「が〜!」

ドキュン

烏「寒さは凌(しの)げるだろう…」

烏はそのまま眠りについた…

ドカーン バコーン

烏「は!」

烏は大きな音に目が覚めた!

ドキュンドキュン

思わず発砲した…自分も殺されるんじゃないかと…

光明「グハッ!」

烏「うるせぇよさっきから!殺すぞ」

光明「不意打ちとは小賢しい!」

烏「二度目はない、去れ」

烏は何かしら焦っていた

光明《無限!》

烏《殺気!》

ドキュンドキュン

バタッ

紅葉「あの…」

烏「あ?《こいつも仲間か?》」

紅葉「助けて…」

烏「《助けてくれてありがとうってか!》助けた覚えはない、昼寝の邪魔をしたから殺した、お前も早く出ていけ」


烏《俺は誰も信じない!でも…》

紅葉「せっかくお礼言ってるのに!」

烏《こいつは何か違う…いや一応確認》

烏「俺は二度は言わない」

紅葉「……わかったよ」

紅葉は去ろうとした

烏《あれ…意外とあっさり?》

烏「俺の名は烏(からす)」

烏《なに言ってんだ俺!》

紅葉「え!」

烏「二度は言わんぞ!」

紅葉「俺は紅葉!」

烏「名前を言ったのはお前が初めてだ《なんでだろう…こいつだけは、守りたくなった…》」



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