闘魂!第9巻


[04]第81話


和也「今までどこに行ってたの?」

紅葉「あのねあのね!」

紅葉は今までの出来事を語った

和也「大変だったんだね」

金時「おいおい信じるのかよ」

和也「信じるもなにも現にいますし(笑)」

烏「…………」

金時「疑(うたが)わしいな」

宇治「まぁまぁ…」

???「なんや楽しそうやな」

金時「そのしゃべり方は、羽柴」

天閣「ほしいな、わいはその父、天閣や」

和也「やはり生きてましたか」

天閣「クローンのおかげで助かりましたわ」

和也「やはり…」

天閣「そうや、わいだけは本物や」

金時「偽者は戦わせたってわけか」

天閣「いわゆる影武者や、ようできとったで、試作品にしては」

羽柴「やっぱりな」

全員「!!!」

天閣「さすが、わいの子やな、いつ気づいたん」

羽柴「寿はんがあんたのんつこうてる事ぐらいわかっとるは、ご丁寧(ていねい)にサインなんか書きよって」

天閣「あ!うまく書けてました?」

羽柴「それに4つ並んでるケースに1つだけ空きがあった、あんさんが作ってたんやろ?五代神」

天閣「おめでとう、その通りや」

和也「目的は!」


天閣「その方がおもろいやろ?五代神を斉天大聖に殺され、それが復活してまた襲う!闇は永遠に消えへんのやで」

羽柴「わいも死んだ思ってたんや…なんでおらんなったんや!」

天閣「いいか?わいはすべてを黒く塗り潰したいんや、その為には、あんたを強うさせたかったんや」

羽柴「わいがあんたを殺す!それで寿はんも殺す!それですべてわ!」

天閣「感情なんて無意味や…あんたにわいは倒せん」

羽柴「……なんでや」

天閣「わいはあんたの父親やからや」

羽柴「そんな…ズルいわ…」

天閣「でもわいは殺せる」

羽柴「グハッ!」

天閣「わいは神やから」

バタン

金時「きさま!」

天閣「これは天罰やで?あんたが父親を殺したように」

和也「あれが天閣様の…『無の力』」

宇治「親子の存在を…無にしたって事ですか…」

ドキュン

天閣「危ないやん」

烏「失せろ」

天閣「えらい目やな」

ドキュンドキュン

金時「当たってるはず!弾は…どこに!」

天閣は銃口に胸をあてる

烏を見上げるように言う

天閣「あまり怖い顔してるとモテんで」

ドキュン

金時「入った!」

和也「いや…効いてない…」


天閣「ほなさいなら、またあえるとええな」

シュン

金時「なんだいまの…」

宇治「味方…ではないですよね…」

紅葉「………」

金時「あともう1人残ってる」

和也「花月…」

金時「どんな能力なんだ?変化とか無の力とか」

和也「花月は、全知全能の神…すべてを知りすべてを支配する…」

金時「やべぇじゃん…」

和也「もっと強い仲間が必要になる」

烏「必要ないな、俺がいるから」

金時「さっき負けた奴がほざくな」

烏「あ?なにもしてない奴がでしゃばるな」

金時「やんのかこら!」

烏「かかってこいや!」

宇治「いい加減にしてください!」

―――――――――――

天閣「花月はん、いよいよ戦争みたいやな」

花月「嬉しそうだな、天閣」

天閣「わいは争いなんて嫌いやさかい」

花月「まぁよい、孫の顔が見れるのだからな」

天閣「あの斉天大聖もおったで」

花月「前は殺しそこねた相手だ、次は仕止めるよ」

天閣「初めて見たけど、かわいいボンやん」

花月「そのうち理解するだろう、あいつの本当の怖さが」

天閣「そないでっか」

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