闘魂!第8巻


[06]第73話


紅葉「がぁぁぁぁぁ」

宇治「紅葉君?」

シュン

宇治「あ!待って!」

紅葉「がぁぁぁぁぁ」

ドカーン!

式神「グハッ」

金時「紅葉!」

紅葉「ペッ」

和也「毒を吐き出した…」

宇治「これが…斉天大聖…」

金時「なにぐずぐずしてる!後味悪…」

紅葉「うわぁぁぁ」

シュン

金時「来た!」

ズシャ!

宇治「金時さん!いま見えなかった」

和也「縛道の…」

宇治「悪魔の手鏡!」

和也「え!」

紅葉「がぁぁぁぁぁ」

ズシャ!

和也「悪魔の手鏡…相手の攻撃を無効にし、相手にダメージを与える特殊カウンター能力…」

紅葉「グワァァァァ!」

宇治「心転波」

紅葉「う…」

バタン

和也「宇治!」

宇治「次は…金時…さん…」

ゴンッ

宇治「痛!」

金時「バカ野郎…俺は…くたばらねぇよ」

和也「戻りましょう…」

――――――――――

紅葉「ん…はぁ!」

和也「目覚めました」

紅葉「金時…」

和也「大丈夫ですよ!急に怪物が出たので退治して疲れてますから」

紅葉「痛た!」

和也「もう少し休んでください。金時さんは宇治が看てるから」


紅葉「うん…」

――――――――――

金時と宇治は横になりながら話す

宇治「無理しないでください」

金時「うるせぇ」

宇治「かなりの傷ですよ」

金時「トラに引っかかれるよりましだ」

宇治「やっぱり…斉天大聖を止めるのは…」

金時「弱音はいてるとぶん殴るぞ」

宇治「動けないでしょ」

金時「てめぇもな」

宇治「…………」

金時「あいつより強くなるしかねぇな…」

宇治「無理です」

金時「治ったらぶっ飛ばす」

宇治「できれば寝ててもらえると嬉しいのですが」

金時「正直…無理あるかも…」

宇治「力がないからこそ、できる事もあるんじゃないですか」

金時「ん?」

宇治「父に言われました(笑)」

金時「だな(笑)」

――――翌日――――

金時「起きろ」

紅葉「おはよう…金時それ大丈夫?」

金時「なにも覚えてないのか」

紅葉「ごめん…」

金時「行くぞ」

和也「元気ですね」

宇治「野生なみの回復力ですから」

金時「なんか言ったか?」

宇治「なにも(笑)」

金時「それより、出てきたらどうだ!光明」

光明「気配消したつもりなんですけど」


和也「あれが!光明!花月(かげつ)ひきいる五代神の1人!」

光明「有名人も困りましたね〜」

和也「あなたなら、毒を入れるぐらいできますね!『変化』して」

金時「なるほどね…」

宇治「じゃあ妖精の正体は…」

和也「光明」

光明「今から同窓会でもする?聖霊帝国の者が三人も」

金時「生憎(あいにく)だが」

宇治「私達は追放者でしてね」

紅葉《なんかむちゃくちゃわけわかんねぇ…》

光明「すみません…私の目的は、そこの人です」

光明は紅葉に指を差す

和也「もう花月と離れたのになぜまだ狙う!」

光明「本能…宿命…指命ってなところですかね」

金時「どっちでもいい!俺らがさせねぇ!」

宇治「同じく」

和也「悪は倒す」

紅葉「おっしゃ〜!」

光明「戦っちゃいます?まぁ勝てるわけはないでしょうが」

金時「くたばれ!」

ドカーン!

光明「いまなにかしました?」

金時「確かにいま…」

宇治「大蛇!」

ドカーン!

光明「もっと速くないと」

和也《鎌鼬(かまいたち)》

スパッ

光明「く!命中率高いですね…でも」

紅葉「おりゃ〜!」

光明《晴天雷撃》


バチバチ

紅葉「うわぁぁぁ!」

光明「効いてませんよ」

[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.