闘魂!第7巻


[05]特別編(1)


幻浄「花月(かげつ)様!いま下界の者が戦争などと言うやつをやっておられます」

花月「ほっておけ、無駄な人間の命など!」

幻浄「すみません…」

花月《もうじき全てを失うのだから》

――――――――――
花月「幻浄!いまから会議だ!隊長クラスだけ呼んでこい」

幻浄「わかりました」

八尾音「第三席八尾音ただいままいりました」

村将「第二席村将(むらまさ)まいりました」

光明「第五席光明(こうめい)ただいままいりました」

花月「四席隊長はどうした」

幻浄「もうすぐ下界から戻ってくるかと…」

天閣「ほんますんまへん!第四席天閣(てんかく)まいりました」

花月「なにをしていた」

天閣「笑点見てたら遅うなってもうた(笑)」

花月「殺す」

幻浄「落ち着いて下さい!」

花月「八尾音」

八尾音「はい!」

花月「お前はさがっていいぞ」

八尾音「なぜです!」

花月「女だからだ」

八尾音「わかりました…」

バタン

花月「それと幻浄もさがれ」

幻浄「わかりました」

バタン

花月「それから光明」

光明「はい」


花月「代わりにお前の副隊長を呼んでこい」

光明「わかりました」

シュン

天閣「で、わいらになんの用や」

花月「下界に住む凶暴な人間を抹殺する」

村将「私らにすれば、ただのクズですよ」

花月「この世に人間など消してしまえ!」

光明「お連れしました」

花月「お前等は先に行け!私はすぐに行く」

村将「御意」

光明「はい」

天閣「了解」

――――廊下――――

長「父上」

花月「私は下界に行くが、すぐに戻ってくる」

長「わかりました」

――――研究室――――

花月「さて、起きろ!お前の出番だ!今こそ破壊の時」

ピッ

ヒュ〜〜

カプセルが下に落ちた

ドカーン!

光明「なんですか?あれは」

天閣「ボスさんの登場かいな」

村将「かまうな潰せ」

花月「お待たせ」

天閣「なんか妙なもん降ってきたで」

花月「人間なら殺せ」

天閣「人間やなくても強そうやで」

花月「五代神!全員でかかれ!」

全員「はい!」

「………」


光明「晴(せい)!」

天閣「天(てん)!」

光明・天閣「雷撃(らいげき)!」

ドカーン!

雷が落ちてきた

花月「雷技など、斉天大聖には効かん」

バチバチ…

「ふん…」

ズサズサ!

光明・天閣「グハッ」

花月「神二人に攻撃するとは…」

村将「こい!化け物」

シュン

村将「早……!」

ズシャズシャズシャ

花月「すごい!すごいぞ!最高傑作だ!」

「殺す…殺す…」

花月「やめろ!俺はご主人だぞ!お前を育ててやった……」

ズシャズシャ

「う…うぅ…」

その時、光がさしこんだ

「あ…」

天女「どうして泣いているのです?」

「な…で…?」

天女「怖くないですよ」

「ほ…と…」

天女「えぇ、本当です。あなたを傷つけたりしません」

「…………」

天女「あなたの心を解放します。人間として」

「人間?」

天女「あなたはそれで、光を見ることになります。暗い闇から、本当の光を」

「光?」

天女「えぇ、光です。人と言う名の光が、あなたを闇から救ってくれるでしょう」


「光…」

天女「あなたは…生まれ代わるのです」

だんだん辺りが暗くなる…

「は!ここはどこ?僕は…誰?」

こうして…記憶を失った男の子は、このあと大きな光を見ることになるのだ…

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