闘魂!第6巻


[05]第55話


長「実に面白い!俺もなめられたものだな」

八尾音「長様…」

長「八尾音!殺すのはやめだ」

八尾音「はい」

長「ガキを連れてこい」

――――――――――

八尾音「和也様!その子を連れてきてほしいと長様が」

和也「長の命令なら仕方ないですね…」

紅葉「どこに行くの?」

和也「聖霊帝国で最も偉い人に会いに行くんだよ」

――――――――――

和也「この子をどうするつもりかな?」

長「お前に関係ない事だ!さがれ」

和也「ですがその子は!」

長「俺に殺されたいのか?」

和也「じゃあさがらせてもらいます(笑)」

シュン

長「八尾音もさがれ」

八尾音「はい…」

ガチャ

長「さぁおいで」

紅葉「う…《なんだろう…引き寄せられる…》」

長「怖いか?俺が」

紅葉《今までと違う…怖い》

長「かわいい顔が、涙で濡れる…人間とは虚(むな)しい…感情なんぞ、いっそう無くしてしまえば…」

紅葉《なにをするの!》

長「人は神になれる《無心殺心》」

紅葉「う…」

長「名は?」

紅葉「紅葉」

長「俺の力になってくれるか?」

紅葉「はい、もちろんです」


長「見てろ金時!お前より使える奴が、ここにいる」

「長様!金時様達が来ました」

長「さぁ行ってこい!紅葉」

紅葉「はい!長様!」

――――――――――

抹茶「まるで宮殿(きゅうでん)じゃん!」

金時「二度と来ねぇからおがんどけ」

「何奴!」

金時「退け!」

宇治「警備体制強化されてますね…」

ドドドッ

金時「紅葉無事か!」

抹茶「逃げ出してきたんだな!」

ボフッ

抹茶「グハッ!」

宇治「どうしたんです!?」

紅葉「お前らを殺す」

スタッ

和也「こんにちは〜」

金時「てめぇ!」

宇治「なんのマネだ!」

和也「あ〜連れてくるように言われましたので」

宇治「じゃあ返して下さい」

和也「それより…」

ズシャ!

シュ〜

金時「式神!うわ!」

宇治「それより、紅葉君をなんとかしないと!」

和也「いま洗脳されてるからね」

宇治「金時さん!紅葉君お願いします!」

金時「おう!」

宇治「洗脳ですか」

和也「あ!私じゃないですよ!」

宇治「どうしたら戻る」

和也「それは君しか出来ません!癒しの波長を紅葉君にぶつけて下さい」


宇治「波長同士で安定させるのか!」

和也「ずっと君を待ってましたからね」

宇治「紅葉君…」

和也「でもただ波長をぶつけるのでは目覚めません。心の中に撃ち込まないと」

宇治「人格障害状態ですね…」

和也「霊術・霊気道ではその技はありません」

宇治「別にいいよ…僕には、集霊術がありますから」

和也「集霊術?」

宇治「金時さん!ちょっと押さえてて下さい!」

金時「こい!」

宇治「集霊術第二章」

和也「なるほど!左右別の技を…さすが天才」

宇治「心転波(しんてんは)」

平手をお腹に叩きつけた

紅葉「ぐ!………」

――――――――――

宇治「紅葉君?……どこです?」

紅葉「誰?」

宇治「見〜つけた(笑)さぁ帰りましょう」

紅葉「宇治…宇治〜!!」

――――――――――

金時「大丈夫か?おい!」

紅葉「宇治?」

ゴンッ

金時「馬鹿かお前!」

紅葉「いってぇな!」

金時「よし」

紅葉「よしじゃねぇ!」

宇治「よかった!無事で」

ムギュ〜

宇治「わぁ!」

紅葉「やっぱり宇治は暖かい(笑)」

宇治「可笑しな人ですね(笑)」

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