闘魂!第5巻


[09]第49話


宇治「ちょっと疲れてまして(笑)」

金時「あ、そうそう!さっき玉拾ったんだけど」

宇治「宝玉ですね!さっきの怪物も落としていきました」

紅葉「いつのまに…」

金時「これで4つか」

宇治「あと1つですね」

シャドー「おやおや皆さんおそろいで」

金時「最後はてめぇか!」

シャドー「確かに私はそれを持っていますしかし!戦うのは私でなく、自分自身ですが」

ムクムク…

金時「影が!」

抹茶「実体化しやがった!」

シャドー「では死んで下さい」

ダダダダダダ!

金時「さすが俺!速いな」

金時(影)「お前、弱いよ」

抹茶「威力は俺の方が上だね」

抹茶(影)「ほざけ」

宇治「霊術はお得意ですか?」

宇治(影)「あなたよりはね」

紅葉「どっちが強いかな?」

紅葉(影)「お前には負けないよ」

シャドー「これこそ芸術!」

金時「くそ!援護は無理そうだな…」

抹茶「互角…いや…それ以上…」

宇治「少しやっかいですね…」

紅葉(影)「外の空気はどうだ?」

紅葉「え?」

紅葉(影)「また闇の中に入れてやるよ」

宇治「また紅葉君の波長が!」


宇治(影)「他人の心配より、自分の心配したらどうですか?」

宇治「しまった!」

ドカーン!

紅葉(影)「消えろ!消えろ!消えろ!!」

紅葉「うわ〜!!(泣)」

――――――――――

ぼく「ぼく…ここにいちゃいけないの?」

「気持ち悪い!あっち行け!」

「お前なんか死んじまえ!」

「親に捨てられたんですって」

「私だって嫌よ!あんな子」

ぼく「ぼくは一人だ…なんで?ぼく…なんかした?」

周りの人は冷たい目で見てくる

「おい!隣の街から三人くるぜ」

「知ってる?子供の売買やってるらしいわよ!」

「いい気味だ(笑)」

ぼく「そんなのやだ!」

ぼくは穴を掘った

ぼく「こんなにあさかったらすぐに見つかる…」

ぼくは辺りを見渡した

ぼく「あの兵の上なら!」

ぼくは必死に登った

ぼく「捕まって…たまるか!」

ズボッ

なんか変な人が落ちた

ぼく「へへ〜んバ〜カ」

宇治「そんな所にいちゃ危ないですよ〜」

金時「降りてこい!ぶっ殺す!」

ぼく《ヤバい!逃げなきゃ!》

ぼくは走った…けど…

ぼく「お腹すいた〜《そう言えば3日も食べてないや…》」


その時いい匂いがした

ぼく「いい匂い」

「なんだい気持ち悪い!」

ぼく「ぼくに少しわけて…」

「それ食べたら出ていきな」

宇治「すみませ〜ん」

ガツガツ…

ぼく「ん?」

金時「てめぇさっきの!」

抹茶「ママとお泊まりでちゅか?」

ぼく《またあいつらだ!あの目…嫌い》

金時「おりゃ!」

ぼく「《こんな人に捕まって…たまるか!》ひょい」

宇治「霊術の第四!」

ぼく《え!?》

宇治「光縄(コウジョウ)!」

ぼく「《うわぁ!なにこれ!》はなせ〜」

金時「殺す前に名前聞いとこうか!あ?」

ぼく《死ぬんだ…》

抹茶「両親にご報告しないとな!」

ぼく「《名前も…親も…》なにもねぇよ…」

金時「悪いがいま殺す」

ぼく《う…怖い…怖い!!》

宇治「ちょっと待って下さい!」

ぼく《え!》

抹茶「てめぇなにを!」

宇治「この子には、強い波長が感じられます…名前教えてもらいますか?」

ぼく「《今までの人と違う感じがした…でもぼくには…》親もいねぇし…名前もない…」

なんか三人でごちゃごちゃ言ってる…


宇治「それはちょっと酷すぎます…じゃあ…小さくてオレンジだから…紅葉…なんて…」

ぼく《紅葉?》

金時「いいんじゃねぇの?」

抹茶「悪くないな」

宇治「じゃあよろしくね!紅葉君」

ぼく「《もしかして…ぼくの名前?》ありがとう」

金時「俺は金時」

抹茶「俺は抹茶!」

宇治「私は宇治です」

はじめて太陽を見た気がした…

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