闘魂!第5巻


[05]第45話


金時「起きろバカ」

抹茶「ん…よく寝た」

宇治「紅葉君起きて下さい」

紅葉「…おはよう」

宇治「いえ…まだ夜です…」

金時「行こうぜ」

ブロロロ…

金時「なんか聞き出せた?」

宇治「これを狙ってるって事は間違いないです…5つ集めると無限の力が手に入るらしいので」

紅葉「その飴5つあるの?」

抹茶「てめぇはまだ食い足りねぇのか…」

金時「お前も女でウハウハだったくせに」

抹茶「俺は女にはうるさいの!」

金時「街も見当たらないし、今日は野宿だな」

紅葉「え〜料理食いてぇ〜」

宇治「最近、物騒(ぶっそう)ですから…その方がいいかも知れませんね」

抹茶「たまにはいいか」

―――2時間後―――

宇治「まだ起きてます?」

金時「寝てる」

宇治「あはは…けっこう冷たいんだ…」

金時「しょうもない話なら殺すぞ」

宇治「あぁ、じゃあやめときます」

金時「いま殺す」

宇治「私…ここに居ていいのでしょうか…」

金時「前にも言ったが『自分の事ぐらい自分で決めろ!それまで付き合ってやるから!ただし、俺の為に絶対戦うな!自分の命ぐらい、自分自身を守るために使え』」


宇治「また暴走した時は…殺して下さい」

金時「言われなくてもそのつもりだ」

宇治「あなたは…本当に…怖い人だ(笑)」

金時「だから安心して寝ろ」

宇治「はい」

――――3年前――――

『聖霊帝国』

コツコツ

ピュ〜

金時「う〜さみぃ」

「金時様〜」

金時「うるせぇ!今から用事なの!《予定ないけど…》」

「村に妖怪が!」

金時「え〜っと」

宇治「来ないで下さい!殺したくなるからよう!」

金時「めんどくさいな〜どっちかにしてくれない?」

宇治「なんだてめぇは!」

金時「今から死ぬ奴に教える気は無い」

宇治「殺す!バースト!」

ドカーン!

金時「ペッその程度か」

宇治「まともにくらって立っていられるとはな!」

金時「言っとくけど…満点以下には興味ないの」

宇治「じゃあ死ね!」

ドカーン

金時「効かないって!言ってんだろうが!」

ボフ

宇治「グハッ」

金時「てめぇら!ボケッとしてんな!」

「は!はい!」

「配置につけ!」


金時「まて!」

「はい?」

金時「こいつは俺が除霊所に連れていく」

「ですが、距離が」

金時「いいな!」

「はい!気をつけて!」

――――――――――

金時「……おっしゃ〜抜け出せた〜!誰が霊術なんか勉強するかバ〜カ」

宇治「う…」

金時「目が覚めたか」

宇治「なぜです…」

金時「ん?」

宇治「なぜ私を…殺さなかったのです…」

金時「殺す価値がない」

宇治「…たったそれだけ…」

金時「でも利用価値はあった!だけどこれからは、自分の事ぐらい自分で決めろ!それまで付き合ってやるから!ただし、俺の為に絶対戦うな!自分の命ぐらい、自分自身を守るために使え」

宇治「あなたはかわってますね…遠回しに助けて下さいって…」

ゴンッ

宇治「いっ…」

金時「なぜ霊体を取り込んだ」

宇治「はい?」

金時「お前に二人の人格が見えた」

宇治「取り込んだんじゃないんです…人格を別けたんです」

金時「別けた?」

宇治「善と悪に…」

ガシッ

金時は宇治の肩をつかんだ

金時「お前スゲェな!そんな高レベルの霊術使えるのか!」

宇治「え…まぁ…」


金時「お前のその知能!100点満点だ!」

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