天使or小悪魔


[15]しきたり


―唯SIDE―


《生徒会長の安藤 唯さん!至急、職員室に来て下さい。》





・・・・マジで。




「唯〜!あんた、悪い事した?」


『葵じゃないんだからそんなヘマしないわよ!』



「唯、相変わらずの毒舌だね!」


少しでかい声で


『葵ちゃん!私、職員室行くけど迷わないでね?』



心配してそうに言い、葵に嫌味を言ってあげた。










――――職員室



『失礼します。先生、何ですか?』



「おう!安藤!相変わらず、むさ苦しい敬語使ってんな!流石、安藤財閥の娘!」



そういう、三谷先生は生徒会の顧問の先生。




凄く話易い。と評判だ。


まあ、私も敬語がなかったら学校も楽だとは思うけど。






「まあ、安藤!残念ながらな?」


『はい』

何だろうと続きを聞いた。

「お前、悲しい事に生徒会長だろ?」


『そうですね』



だから、何!って感じ。



「あのな!安藤。この学校のしきたりで、生徒会長は球技大会は全種目出なきゃいけないんだよ!」



・・・・マジで!!


怠い。最悪。




「だから、だいたい生徒会長は男だったんだけど、安藤が初めて女の会長だから・・・・。その大丈夫か?一応、体育は5だから大丈夫だと思うけど。」






うーん。全種目かぁ。



大丈夫かな、私。


一応、中学で陸上の長距離だったから体力には自信があるけど。






『・・・うーん。良いですよ!やります。』



「なら、安藤。怪我しないようにな〜!!」










どうせ、やるなら全種目、一位よね!



私、負けず嫌いだから。

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