あと5日


[01]20年前にも…


今日は仕事が昼からだ。
いつものように裕太を保育園へ連れて行った後、家に帰って考えてみた。
「あと…5日なんだよな。本当に…あと5日で…」
この地球は滅びてしまうかもしれないんだ…。
でも「僕が隕石を止めて帰ってきます!」と言う勇気はいっこうに湧いてこない。
そんな事を思っていると
――ピンポン
玄関のチャイムが鳴った。
「はーい…あなたは…」
そこに立っていたのは、あの3人の内の1人だった。
「どうも…すいません。急に押しかけたりして…でもどうしてもお話したい事があって。」
「…分かりました。あがって下さい。」
俺も自分の気持ちに整理をつけたかったので話をする事にした。

「まず、僕はカイといいます。」
「今日は1人なのか?」
「あ、はい。スイさん達も忙しいので…。」
まぁ隕石の衝突は近づいているしな。
「で、話って?」
カイは一度息を飲んで話し始めた。
「実は、こうやって隕石が衝突するのは今年が初めてじゃないんです。」
今年が初めてじゃないって…?
「20年前、あったんです。隕石が衝突しそうになった事が…その時の隕石も爆発するもので、太陽さんの様に能力を授かった人がいたんです。」
20年前にも…。
「その時能力を授かったのは…僕の父親でした。」
カイの父親…!?




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