あと6日


[01]次の日


この日も裕太を保育園に送って、職場へ行く。
昨日の事は――忘れたと言えば嘘になるが――あまり気にしない事にしていた。

なのに…

昼を回った頃だった。そろそろ昼休憩を取るかななどと思っていると、ドアが開いた。
「こんにち…またあなた達ですか。」
美容室に入って来たのは昨日の3人だった。
「昨日言ったでしょう?結構ですって。」
少し冷たく言い放つと、真ん中の男が口を開いた。
「すいません…昨日は説明不足で。ちゃんと説明をしたいのですが…時間を頂けませんか?」
そう低い声で丁寧な口調で言われると、何故か聞かなければならない様な気がした。
「…分かりました。」
俺がそう言うと、後ろの2人が少し顔を輝かせた。
そこまで…一体俺をどうしようというのだろう?

この時はまだ何も分かっていなかった。
自分がこれから何に巻き込まれるかなど…。



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