あと7日


[04]歯車


「あっ!お父さん!」
裕太が俺を見つけて駆け寄ってくる。可愛い奴だ。
「裕太!今日もお世話になりました。」
保育士さんに軽く挨拶をする。
「さようなら。」
「さよならっ先生!」
裕太も元気良く挨拶をして帰路へつく。

家に帰ってからも何となくあの3人の言葉が頭から離れなかった。
「この地球を救って下さい」
意味が分からない、ずっとそう思っていたが…。
きっとあれは変な団体の勧誘か何かなんだ、そう自分に言い聞かせて落ち着かせた。

この時俺はまだ気づいていなかった。
ずっと同じリズムを刻んでいた歯車が、違うリズムを刻み始めたことを…。




[前n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.