第8章


[07] 


凄まじい電気を帯びてアルセウスに向かって突進する。まだやつはダメージから回復できていないようだ。
俺は勝利を確信した。

「・・・っつ!?」
俺とやつの間に何かが立ち塞がった。・・・・ムウマージ!?
「愚か者め・・詰めが甘いわ!」
アルセウスの体がうっすらと光っている。サイコキネシスか!
ムウマージは立ち塞がったのではなくやつに盾にされたんだ!
「くっ・・・」
しまった、反応が遅れた。バランスを崩しムウマージにぶつかる。
「フハハハハ!消え去れ!」
アルセウスの口から破壊光線が放たれる。ダメだ避けきれない!
「ぐあぁぁ!」
破壊光線が俺を飲み込む。とっさにマントを翻し防御したが・・・致命傷だ。痛みを通り越して何も感じない・・・
「ピカチュウ!」
ミミロップが叫ぶ声が聞こえる。俺の体は吹っ飛ばされ、無残に転がる。
「さて、残りのゴミどもも始末しなくてはな・・」
降り注ぐ結晶の数がさらに増える。
「もう・・・だめ」
エムリットたちのひかりののかべが破られる。一気に結晶が襲い掛かる!
「グアアァ!」「キャアァァ!」
ゴースト達が次々とやられていく・・
薄れていく意識の中で俺の方に結晶が飛んでくるが見えた。・・ここまでか
俺は目を閉じた。心地よい何かが俺を包む。これが死というものなのか・・・悪くないな。



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