第7章


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ゴローン…。だが今は悲しんでいる暇など無い。
俺は転がっていたゴローンの欠片を強く握る。
「お前の思い、無駄にはしないッ!」
残る石板は6枚、だがこちらの犠牲も大きい。

「くはは!石ころらしく砕け散ったな!」
アルセウスはゴローンの欠片を踏みにじりながらそう言った。
「貴様…黙れぇッ!」アルセウスの挑発に乗ってしまいピカチュウは飛び出す!
「バカがっ!」マニューラもそれを追う。
「くくく、そう熱くなるな。どれ少し頭を冷やしてやろう。」
アルセウスの水色の石板が光り、無数の氷の針がピカチュウに襲い掛かる!
「!」ピカチュウは避けようとするが間に合わない!
ドドド、と音と煙を上げピカチュウのいた所に針が飛んでいく。
…煙がおさまると無数の氷の針に貫かれていたのはピカチュウではなくマニューラだった。
「ッ!」「ヒャハ…間に合った。オレと戦った時と…同じよーなバカしてんじゃねーよ糞ネズミ…」
「おま…」「けっ、あの糞カラスに…てめーのこと頼まれてたからな…借りは返したぜ…」
「マニューラ!」「あー…あの糞カラスの顔が見えやがる…胸糞わりい…ぜ…。じゃな…先に地獄で待……」
マニューラは倒れた…。

バキィンッ アルセウスの背後で石板が割られた音がする。
「外道め……!!」
チャーレムがアルセウスの隙をつき水色の石板を割っていた。



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