第7章


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俺は利用されていたというのか…?
今までの行動はアルセウスの手のひらの上で踊っていたに過ぎないと…?
自分の心だと思っていたものもアルセウスの思い通りだったと…?いや、これだけは違う!
手下…仲間を想う気持ち、あの安らぎ、楽しさは俺のものだ!仲間と旅を続けたのは俺の意思だ!
この大切な仲間たちをこんな奴に消されてたまるか!

「ふざけるな!!」

アルセウスは凄まじいプレッシャーを放ち始める!
「傀儡でさえも我に反すると言うか……!?やはり自我を持つものなど必要なかったのだ!
我は世界を滅ぼし、我以外自我の無いものだけの世界に創りなおす!!
その前に傀儡よ!思い通りに動かん人形などいらぬ!この我の力で消し去ってくれよう!」

「上等だ!仲間…いや、俺が支配する世界を消されてたまるか!」

「繰り糸に逆らう愚かな傀儡よ…!裁きをうけるがいい!」

アルセウスの周りを16枚の石板がゆっくりと回り始めた!





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