第6章


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さて…どうするか。
奴は攻撃を出す瞬間…自らの力を放出する瞬間は電気を吸収できないようだ。
それはわかった。だが構えを見てから攻撃しては奴の力の前に電気は相殺される。
奴が攻撃しようと力を放出する瞬間を先読みし、電流をたたき込まねば。少しでも早ければまた吸収されてしまう。
ふん…今の俺の力で破裂するまで電流を流し込んでやってもいいが、この後にエムリット達を助けに行かねばならん。後はミミロップか……。
力は温存しなければならない。
「どうした?逃げ回るだけか!?」
「………。」
なんとか奴の攻撃を誘発する手段を考えなければ…。!そうだ!あれを使えばいい。
ピカチュウは突然隙だらけでエレキブルに飛び掛かる!
「バカめっ!」
とエレキブルが力を放出しようとした瞬間、エレキブルの側面に強力な電流が襲う!
「なあっ……!?」
エレキブルは背中の触手がショートし煙をあげて両膝をつく。ぼよん、と人形がエレキブルにぶつかった。
「身代わりをお前に向かって投げたと同時に、俺は横に回り込み電撃を放った。普通ならもう一瞬反応が遅くて電撃を吸収されてしまったんだろうが、お前のその反応速度が仇になったな!」

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