第6章


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さすがに向こうも疲れが見えてるな。対して俺は冷静だが。


「ピカチュウさんどうしたんでしょう。いつもだったら一発で決めるのに」
ロゼリアは不安そうに言った
「いつもとちがう〜」
「うむ、変だな」
そこにザングースが口を開いた
「ピカチュウ殿は悟ったのでござる」
「悟りですか?」「さとりってなに〜」「ほう」

「あぁ、似たところで言えば瞑想と近いのでござるが…いわば物事の隙を見抜く力でござる」
「そうなんですか…ということは」
「うむ、殿はあやつの隙を探している。一見素早い速さで隙などないようにも見えるでござるが必ずそういった隙は隠せないでござる。
「なるほど…」「ゆっくり待つ〜」
「ふむ、ということはただ突っ走ることだけじゃ勝てない事がわかっているわけか」
珍しくゴローンが返答した
そこでザングースはうむ、1度の経験でもう普通じゃ勝てないとわかっているんだろうと返した

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