第5章


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部屋に入ると・・・そこには巨大な白銀のポケモンがいた。
「・・・鼠ごときにここまで侵入を許すとは・・・奴らは何をやっている・・・。
ここは生者の来るような所ではない!生きているものが何の用でここに来た!?」

・・・?何だこいつは?
俺は確かミロカロスからあの技マシンが、そこら辺に落ちているというからここに来ただけなのだが。
道中、何度もゴースト達が襲ってくるものだから、何か大事なもの・・・おそらくあの技マシンが隠してあるのだろうと思い、
それはもうどんどんどんどんと歩いてどんどんどんどんと進んだわけなのだが。
気分はダメダメである。

このだだっ広い部屋にもそんなものは一つも落ちていない。この部屋にあるのはあの白銀色のポケモンと・・・。
!それと神殿で見たものと似ている石板が二枚・・・!何か光の壁のようなものに包まれ、浮いている。
「あの石板は・・・!」「・・・?」

「あれは拙者がゲンガーに奪われた石板・・・!」
「・・・どういうことだ?」
「面目ない、ハクタイの館のカラスに頼まれピカチュウ殿にお渡しするつもりが、途中ゲンガーに襲われ奪われたんでござる・・・。」
「・・・・・・まあ、いい。」
なぜ今まで黙っていた。呆れて何も言えないが、これでこの白銀色のポケモンの住む洞窟へ攻め込んだ言い訳ができた。
勘違いで住みかを荒らしたなど言えはしない。

「あ〜・・・、その石板を取り返しに来た!」
どうにもしまらない。

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