第5章


[03] 


ズバット…もといゴルバットの案内で、俺達は迷うことなく洞窟を進んだ。
それにしても…

「もう!コイキングイラネ!」

…相も変わらず、物好きな釣り人がいるようだ。

「なあ、ひょっとして、ここに珍しい魚でもいるのか?」
「う〜ん…珍しいというか何というかっキィ…」
「何だ?」
「世界一醜い、という魚ポケモンなら、ごく稀に見るキィ」

…人間の考える事は良く分からない…



「バス…」
「あ、あれが世界一醜い魚ヒンバスだキィ」
「あれが…」
「バスバス…」
「まぁ進化したら強くなる可能性もあるし、一応仲間にしておくか」
「おい、ヒンバス」
「バス…?」

ピカチュウは野望のことを話した。
「…バス?」

だめだ、話が全然通じていない…
アイツにはアイツのペースがあるのだろう。
俺はあいつを海に放してやった。
世界一醜い魚は世界一仲間にしにくい相手でもあったようだ。
「バス…」

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