第29章


[19]ナイトメアクリスマス


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クリスマスの夜、シンオウ地方
降り積もる雪の中―――ダークライは混乱の中にいた。

何故、俺はこんな所にいるのか。
何故、こんな趣味の悪い真っ赤な服を着ているのか―――

茫然と立ち尽くしているうちに、少しずつ意識がはっきりしてくる。
必死に頭の中を整理し、記憶の糸を手繰り寄せる。


力を奪われ、俺は負のエネルギーの無いあの忌々しき空間の中で長い間耐えていた。
ろくに動くこともできず、ただただ変わらない真っ白な地平線を眺めていた。
そんな時―――奴らがやって来た。
今思えば、神の手先である奴ら警戒を怠るべきではなかった。
しかし、長期間の幽閉が俺の判断を鈍らせたのだ。

 『やあ (´・ω・`)』
 『…なんだ貴様は』
 『オイラはアグノム。こっちはユクシー。パルキアに言われて君に会いに来たんだ。』
 『・・・・・』
 『まぁ、そんな怖い顔しないで。君を自由にしに来たんだからさ。』
 『―――!? 』
 『といっても、まず今までの罪を償わなければいけないんだけどね。でも今君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。』
 『詳しく聞かせてもらおうか―――』


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