第3章


[22] 


「何ボサッと見てんだよ!相手はこっちだぜええ!」
マニューラの言葉に反応し、俺はとっさに高速移動で後ろに下がった。
だが、予想に反し奴はすぐに襲い掛かって来ず、
「さぁ〜て、まずはどう料理してやろーか。ん〜?」
などとニヤニヤしている。
一体、何をグズグズ…

しまった!悪だくみだ!

そう分かった時には既に遅く、奴の特攻はぐーんと跳ね上がっていた。
「いくぜぇ!凍える風だあ!」
「ぴがあ!」

びゅおおおおおおお!

マントのおかげでどうにか風は防いだが…とんでもなく素早い奴だ。
「ヒャーッハハハハ!悪の波動ぉ!!」
「ぴぎい!」
次々と矢継ぎ早に攻撃を繰り出してくる。

「オラオラオラオラぁー!どうしたネズミぃ!」
「…何の!勝負はこれからだぜ!!!」
そうは強がったものの、どうも防戦一方で分が悪い。

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