第25章
[29] 『パチリスの逆襲リターンズ』
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ここはシンオウ地方、ソノオタウンの近くにある谷間の発電所横に広がる草むら。――そこに集まる三匹の小さな影。
彼らを覚えている人はいるだろうか?
「出番でしゅよ! 半年ぶりの出番でしゅよ!」
リーダー格らしき一匹が、青いラインが一本入ったふさふさしている大きな尻尾を振り回しながら、嬉しそうに叫ぶ。
「たぶん誰も覚えてないんだぞー……」
「何でまた集められたんでちか……」
下っ端らしき同種の二匹が、前歯が少し出しゃばっている口でぼそりと呟き、やる気がなさそうに小さな白い体を椅子代わりの切り株に預けている。
そう、ピカチュウを勝手に敵対視し、自らもシンオウに覇をなさんと立ち上がったパチリス達だ。
何をやってもいっつも失敗ばかり、登場もすっかりと無くなり、野望もすっぱりと諦めていたかと思われていた彼らだが――。
「……何だか誰かにボロクソ言われてる気がするでち」
「あのにっくき黄色鼠がいないうちにここを乗っ取ってやるんでしゅ!」
その野望を諦めてはいなかった。
リーダー格らしき一匹は自分の座る一番大きな切り株の上に立ち、天を突くように右腕を突き出して高らかに宣言した。
「まだそんなこと言ってるんだぞー?」
「所詮ボク達では電気鼠には勝てないんでち……」
――この二匹を除いて。過半数がその気では無いため、往生際の悪い一匹に振り回されている――と言い換えた方が通りが良さそうである。
白けた目でリーダーを見つめる下っ端二匹。
片方の一匹は、そんな話ならもう聞く価値がないでち、と、頬袋に隠し持っていたモモンの実を取り出して齧り出してしまった。
「……ボクの分は無いんでしゅか」
「無いでち」
きっぱりと切り捨てられ、リーダーはムギー、と地団駄を踏み出した。もう一匹の方から深いため息が漏れる。
「それにここを乗っ取っても、なんの事かわからないけど後10数レスで終了なんだぞ」
切り株から腰を上げ帰ろうとしてしていたもう一匹が、地をならし続けるリーダーの方に振り向きもせずに告げる。
「えっ?」
素っ頓狂な声が上がり、ぴたりと地団駄は止んだ。何事も無かったかのように他愛のない話をしながらぞろぞろと帰りだす下っ端二匹。
『パチリスの逆襲リターンズ』 END
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