第21章


[09] 


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ビッパネタ@自己紹介

エンペルドは、暖かいコーヒーを持ってドンの居る部屋へ向かった。
部屋からは、ビッパとドンの喧嘩が聞こえる。
「まあまあ、マターリ行こうお。」ビッパがドンを宥める。
「うるさい!お前みたいな、役立たずはここからでてけ!」
「ひどいお!」
「コーヒー持ってきたポ・・コホン。」
「ボクだって、・・・・仲間集めしているお!」
「だいたい、お前の連れてくるポケモンに碌な奴はいない。」
「一、二匹はまともなのつれてきてるお!」
「一匹もまともな奴などいなかったじゃないか。」
どうやら、完璧に無視されているようだ。エンペルドはクルリと向きを変え、
部屋から出ようとした。
「ひどいお!」

”ズドーーーーーーン”


イテテテテテ、ビッパの体に当たりエンペルドは廊下へ投げ出された。
「ドン、なんか消えちまえーーー」
捨て台詞を残しビッパは自室へと去っていった。
エンペルドは粉々になったコーヒーカップの破片を集めながら、ドンに聞いた。
「喧嘩の原因はなんだポ?」【しまった、また語尾にポを付けてしまった。】
「聞いてくれよ・・・、あいつ・・あいつが何とかかんとかメダグロスのビデオを見るとか言って、実はあっしが見ようと思っていたテレビ板極道の♀達が、見れなくなったんだ・・・・。」
要はチャンネル争いという訳。
下らないので、エンペルドは破片を持って部屋を出て行った。

数日後・・・・
「ドンー、仲間を連れてきたお。」
この声がだれかは説明する必要が無いだろう。
【また、ビッパかよ。出て行ったんじゃなかったのか】
「その仲間とは、ボクだお!なんとボクは上がった能力の影響を受けやすいんだお」
「というと・・・?」
ドンの眼つきが呆れから期待に変わったのを確認するとビッパは続けた。
「たとえば、ボクと同じ防御力の奴がいたとするお。そいつとボクが同時に丸くなった場合、
ボクのほうが防御力が高くなるんだお」
「おおっ、それはさいよ・・・じゃなくて戻ってこい。」
「でも、下がった能力の影響も受けちゃうお。」
「出てけ!」
ドンは、冗談で言っているようではない。
「ひどいお、それにドンだって勝手に仲間を除外しちゃボスに怒られるお。」
「お前が独り居なくなろうとボスは気づかないだろうよ。」
「第一、まだミミロルたんのオッパイうpして貰ってないお!」
”ばさっ”
ドンはビッパを掴むと窓から放り投げた。
外は雨が降っている。ドンは素早く窓を閉めた。


[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.