第2章


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3匹のうち1匹か…。
俺は、今まで手下にしたやつらを思い返してみた。
俺は電気。ミミロル(とビッパ)はノーマル。スボミーは草。ムウマ(とゴース族)はゴースト。
当然カラス達は非行…いや飛行で、イシツブテは岩だろう。
ここは、まだ手下にしていない炎タイプか水タイプが欲しいところだ。
とすればカメは除外して、サルかペンギンか…
と考えていると、

「…大丈夫だよ!ちょっとならポケモンも出てこないって!」
落ち着きのないシマシマシャツと気の弱そうな赤帽子のガキがやってきた。
こいつらが初心者トレーナーか。

「おい、取り敢えず隠れろ」
あんな素人共を感電死させるぐらいワケはないが、今はまだその時ではない。
俺達は3匹をボールに戻し、近くに身を潜めた。
「何も持たずに草むらに入るなんて、全くいい度胸してるわよね」
「こんなにポケモンいるのにね〜」
「しぃっ!聞こえますよ!」

「カバン…だ…さっきの人が忘れたのかな」
ガキ共が草をかき分け、カバンに近付いた時…

きゃぴるるきゃぴぴぃーっ!

けたたましい声と共に、寸詰まりな鳥が飛び出してきた。

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