第18章


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俺達は地下二階をこっそりと探しまわったが、ボスを見つけることはできなかった。
「この階には何も無さそうだな……。」
「途中で他とは違う壁があったけど、あれは何だったのかしら。」
ミミロップは首を傾げる。確かに、壁というよりは門みたいな物があったが……考えても分からなかったので俺達は下へ降りる階段まで戻ることにした。
「……周りに誰もいないな……?よし、降りるぞ。」
「ん?まって〜。あしおとがする〜。」
ムウマージが誰かの足音に気づいた。これは……俺達が降りてきた階段から、人が降りてくる!
「ロケット団だ!隠れろ!」
俺達はすばやく近くの物陰に隠れた。しかし降りてきたのは、やはりロケット団だった。だが、なぜか半泣きだった。
「ボス〜、変なガキにやられました〜。リザードを連れた…。」
そいつは俺達が降りようとしていた階段を、よろよろ降りていった。
「……何だ?あいつ。」
「ピカチュウさん!また誰か降りてきますよ!」
ロゼリアが小声で言う。まったく、慌ただしいアジトだ。



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