第1章


[07] 


探してもそうそう都合良く手下になりそうな奴など見つからないか・・・。

「おうおう、てめえ!誰の許可貰ってここの養分吸ってやがんだ?」
「ここはドンカラス様の縄張りだぜ?勝手に入って来やがって、覚悟はできてんだろうな?」
「ひいぃ・・・。」
二羽のヤミカラスに変な植物ポケモンがからまれている。

「またあんなことしてる〜。あいつらこの森を支配している気になって好き勝手してるのよ。あのスボミーもかわいそうに・・・。」

・・・これまた都合良く見つかった。ここで助けて借りをつくれば手下にできるかもしれない。
相手は二羽、だが俺は電気の攻撃を使える。ああいう飛んでいる輩には電気が良く効くのだ。
それにこっちも二匹だ。なんとかなるだろう。
「あいつを助けるぞ。」
「うん、かわいそうだしね。」
「そんなんじゃない。ここで恩を着せれば手下にしやすいだろう?」
「あんた、可愛い顔して悪いこと考えてんのね〜。」
「可愛い顔は余計だッ!さっさと行くぞ!」

草むらから飛び出し奴らの前に出る。

「何だてめえらは!?」
「このポケモンから手をひいてもらおうか?こいつは俺の手下だからな」
「まだ予定でしょ〜・・・」
「正義の味方気取りかぁ!?」
「そんなんじゃないわ。どっちかというと、その正義の味方に倒される方みたいよ。」
「何でもいいが、オレ達ヤミカラスに逆らうとは馬鹿な奴らだぜ!やっちまおうぜ兄弟!」
「おうよっ!」

・・・来るっ!

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