君と僕のデザート


[04]帰りたい


「そうだよ。昨日の綾実かわいかったなァ。」

颯斗がニヤニヤする。


「ギャーッ!やめて聞きたくない!」
綾実は、耳をふさぐ。


まだ記憶が曖昧だけどここがホテルだということはわかった。

後…認めたくないが颯斗と寝てしまった事も



「まぁ。朝食でも頼もうよぉ。今日は日曜でお互い仕事休みなんだしさ。ゆっくりしよ。」

颯斗がホテルの食べ物のメニューをみる。





「かえる……」
綾実は、自分の服を掻き集める


「えぇっ!なんで?!」



「帰りたいからに決まってんでしょ。」

下着が見当たらない…。



「どうやって?」
颯斗がメニューのページをペラペラとめくる。


「どうやってって…。」綾実は、どうやってこのホテルに来たのか思い出せない。



「俺の車だから綾実ちゃん1人じゃ帰れないよ。」
颯斗が煙草を消しながらいう。


「えぇっ!」
近くに落ちていたバスタオルを体にまきつけカーテンの隙間から外をみる




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