君と僕のデザート


[13]意識


ホテルに着くなり綾実は、ベッドに走った。
「わーいっ!一番!」
その姿を見て颯斗は、襲う気にもならなかった。


「無邪気だなァ…。」

よく考えれば異性として意識されてないと気付き少し切なくなった。


「綾実さん…」


「何ィー?」


「少しは、俺の事意識したりしません?ここラブホですよ。」


「だって颯斗クン弟みたいだからぁ♪」
綾実は、もぞもぞと布団の中にもぐりこむ



颯斗は少しイタズラしてやろうと思った。

「綾実さん…キスしますよ。」


「いぃよォ♪アハハ♪」

真剣な顔で綾実を見つめる颯斗。



「なにぃ?」

なんだか酔っ払ってマヌケな綾実がかわいらしく見えた。

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