〜過去〜ツバキ〜


[04]着替え


「失礼しまーす。」
ドアをノックし、椿が部屋の中に入る。

「おはよぅ!椿ちゃん!」

「あっ…おはようございます空さん…。」

元気に椿に挨拶してきたのは、メイドの空(そら)だった。
まぁ…社員さんって感じだ。

「あっ…雪さんおはようございます。」

「……おはよ。」

雪(ゆき)は、副責任者。無口でクール。

「どう?お仕事慣れたぁ?」
空が元気に聞いてくる。

「はぃ。少しずつですけど…まだまだ失敗ばかりで……」


「アタシも失敗ばっかりだよ!椿ちゃんは、まだ若いんだしさぁ!大丈夫。」

「はぁ…ありがとうございます。」

制服に着替え始める。(勿論メイド服(笑))
「この前もねぇ〜揚羽様の嫌いな人参をうっかりいれちゃって怒られちゃったゎ。あはは…。後屋敷の時価数億する壺わっちゃうし。」
笑いながら空が話す。
揚羽(アゲハ)は、この家の二男だ。
椿もまだあまり関わった事がなかった。

「笑い事じゃないわよ…。全く……。」
雪がボソリと呟く。

「あはっ♪まぁまあっ!」
明るく空がかわす。



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