〜第3章〜


[13]飼い猫ちゃん


「あら?ゼロどうしたのその顔。痛そうね。」
ルビーが驚き質問する。

「えぇ…飼い猫に噛まれました。」


「…………。」
ハルカが申し訳なさそうに下を向く。


昨日は、あの後。ハルカがキレてレイを殴った。軽くのつもりがクリティカルヒット……。
レイの頬は、赤くはれあがっていた……。


「飼い猫に手をかまれるとは、この事ね」
クスクスとルビーが笑う。
全てわかっているようだった。


「まぁ…私にも悪い所は、あったと思うんで。」


『その通りだ…』と心の中でハルカゎ思った。
レイは、立上がりソファーに移動した。情報誌を手に取りパラパラと目を通している。
レイの長い指がハルカは、好きだった。
器用に繊細に動く指先が……。



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