ずっと一緒に居たかった…


[13]その日の夜 伸也side


夜にチャイムがなった

やっときたか…
心でそう呟いた


お母さんから和美が来たと言われ玄関に向かう時に

二人が揃えて言葉を言ったのには正直笑えた


玄関に行き和美に
「ちょっと外で話そうか?」

「いいよ」

了解を得て外に出た

窓から見られてるような視線を感じたがあえてスルーした


和美が来るのは知っていた

今日の朝に散歩に行ったら和美から電話が掛かってきて
「昨日はごめんなさい
ちゃんと謝りたいから今夜伸也の家にいっていい?」
と言われてたから
家の近くの土手に着き二人共話さずに沈黙が流れた…

和美から話しをふってきた
「昨日はごめんなさい」
「伸也を騙すつもりはなかったの…グスンッ」
「伸也のこと好きだよ?でも…伸也はいつも私が我が儘いったり怒ったりするといつも伸也が謝ったり我が儘聞いてくれたよね?なんで怒ったりしてくれないの?なんかさ…私に興味がないように思えてずっと辛かった」

そんな風に思ってたんだ…
俺は優しくしたり我が儘をきいてやるのが喜ぶと思ってた

俺からでた言葉は
「悪かったな…
辛い想いさして
もぅこれからは辛い思いしてくてすむよ?
和美?良いやつ見付けて幸せになれよ?出会いはまだまだいっぱいあるし!良いやつが必ず現れるから!」

和美はただただ泣いていた…
それからの和美はずっと「ごめんなさい…ごめんなさい…」
と繰り返してるだけだった


二時間くらいして家に帰ったら…

二人が俺の部屋の扉の向こうでずっと座って俺を睨んでた…
こいつらこえぇ…
と思ってしまった

「なっ…なんだよ」
と言ったら…


翔が…

「全部説明してもらいましょか?」
と低い声で言ってきた…


全部説明したら…




「はぁっ?」
「ふざけんなや!俺らをほったらかして行き腐りやがって!」
「あんな女嫌いじゃゆうて帰ってきたらえぇねんドアホ!」
翔に大分怒られたら光からは怒られることなく苦笑いでずっと見てただけだった…


その時に思ったんだ…







俺のためにここまで心配してくれたり怒ってくれるやつがいて幸せなんだなって心の中で思ったんだ

声に出してはハズくていえねぇけどお前らと出会えてまぢよかった!

「心からありがとう」

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