綿流し


[04]4


「祭りに行ったら雛見沢の人間に会うだろう…」
圭一は低い声で呟いた。
「圭一は雛見沢の人間が嫌いなんだね。」
悟史は圭一の頬を優しく手で包みこんだ。
「父さんと母さんを殺した。」
「なら…僕も嫌いになるね、雛見沢の人間だから。」
「悟史はちがう…雛見沢の人間だけど信用ができる!」
圭一は慌てて首を振った。
「けど、どうして圭一のご両親は殺されたのかな?」
悟史は不思議そうに尋ねた。
「父さんが小説の取材で雛見沢に来た時なんかあったのかも…」
圭一は握りこぶしを作って言った。
「ひどいね…」
悟史は圭一の手を優しくにぎりしめた。
「けど今は三四さんがいるから平気だよ。」
圭一は悟史を安心させようなと笑った。

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